よくない
酒はほんとよくない。
何もかも腹立たしい。年の瀬なのに。
鬱屈とした気分。イライラする。苦しい。自罰が止まらない。
結局自分自身が悪いからこんなことを言われるのだとはわかっているけどそれはそうとしてああもう、家出してやろうかしら。
どんどん人を嫌いになる。昨日からずっとそうだ。
人を嫌いになるから、どんどん自分を嫌いになる。涙が出てきた。どうして結局傲慢なくせして他人を気遣おうとなんかするのか。腹立たしい。もう嫌だ。年の瀬なのに。
酒のせいだ。すべて酒のせいなんだ。
大きくなったら絶対に他人と酒を飲まないようにしよう。こんな気持ちを他人に告げるなんて耐えられない。
結局孤独になりたいのだ。なんだかんだと言って、ぼくは孤独になりたいのだ。
限られた人と最低限の面を見せあって、限られていないすべてを孤独に費やして生きていきたいのだ。そうやってきっと、生きていきたい。
もしもいま、部屋に誰かが入ってきたら?僕はきっとその人につらく当たりたくなるだろう。このやるせない気持ちを告げられないストレスで気が狂いそうになりながら、けして告げられないでその人を攻撃することを妄想するだろう。けれど、実際にそんなことをするのかといえば決してできないのだ。他人を故意に傷つけられるほど、無神経になれないのだ。しねばいい。死んでしまえばいい。
年を越すたびに傷ついている気がする。
来年からは、もう逃げてもいいんだ。
ただそれだけが、切なる願いだ。